存在意義が光る名車 Triumph Herald

トライアンフ ヘラルド

MGミジェット1500やトライアンフ・スピットファイアといった英国ライトウェイトスポーツを愛する方にとって、その源流にいた車の存在は、意外と知られていないかもしれません。

トライアンフ・ヘラルド──それは、トライアンフのTRシリーズとは異なるもう一つの系譜を支え、GT6やヴィテス、さらにはMGブランド車の心臓部にまでつながる、構造的な“基礎”となった一台です。

トライアンフ・ヘラルド・クーペはイタリア人デザイナー、ジョヴァンニ・ミケロッティによるスタイリングと、英国らしい実用的な設計思想が融合した、1959年〜1961年の間のみ生産された希少なモデルとなっています。

1959年に登場したヘラルドは、チルトアップ式の大型ボンネット、鋼板ボルト留め式の外装、バックボーン型フレームといったユニークな構造で注目を集めました。

この構造は、のちにスピットファイアやGT6、ヴィテスといったモデル群へと派生し、受け継がれていきます。

スピットファイアはこのフレームをベースにショートホイールベース化したオープン2シーターです。GT6はそのスピットファイアにヴィテスの6気筒を積んだ高性能クーペ、そしてヴィテスは、まさにヘラルドの高性能版です。いずれも基本構造を共有する兄弟車と言えます。

 

エンジンは948ccのSCユニットを搭載しています。

このエンジンは元々、スタンダード・エイト用に設計された803ccをベースとしており、そこから948cc、1147cc、1296cc、最終的には1493ccへと排気量が拡大されていきました。

この1493cc版は、のちにMGミジェット1500にも搭載されており、つまりMGの心臓部にはトライアンフの技術が息づいているということになります。

 

因みに、トライアンフのTRシリーズ(TR2〜TR6など)とは、車体構造も設計思想も異なる流れに属しています。

TRはあくまで別系統のピュアスポーツ群であり、ヘラルドはより実用的で量産志向の強い、派生可能性を追求したラインにありました。

 

現在、当店にて販売しているヘラルド・クーペは、その中でも日本での現存数がごくわずかな希少モデルです。

948ccエンジンと軽量なシャシーの組み合わせは、現在でも実用性と気軽さを兼ね備えており、英国旧車の初心者の方にも扱いやすい一台となっています。

メンテナンス性の高さ、積載性の良さも特筆すべきポイントです。

アフターパーツも海外とのネットワークもある弊店で供給可能です。

 

スプリジェットやスピットファイア、あるいはTRシリーズといったクラシック英国車を検討されている方にこそ知っていただきたい──

このトライアンフ・ヘラルドは、決して派手ではありませんが、その後、多くの車種の源流となる、英国車の歴史に於いて存在意義が光る名車です。

 

 

現車の方も常時展示致しておりますので、お気軽にお問い合わせください!

 

【売約御礼】カニ目くん!

 

製作中から完成をお楽しみにお問い合わせ頂いていたお客様の元へと嫁ぐことが決まりました!この度はありがとうございます!

 

大切になさってくれるオーナー様の元へと決まり、我々も嬉しいです!

 

カニ目くん共々リーフガレージをこれからもよろしくお願い致します!

【販売車両】Austin Healey Sprite mk1 カニ目!

【販売車両】Austin Healey Sprite mk1 カニ目くん!

お待たせしました!無事完成致しました!

丹精込めて仕上げた1台です!

再利用できるものは掃除し、磨き、安全・快適に関わる部品はOH・新品パーツを使用して組み上げました!一生の相棒として選んで頂けたら幸いです!

トノカバーや幌、サイドスクリーン等も全て付属します!

 

 

ピカピカの中にも、このカニ目くんの長い歴史を感じられ、「クラシック」を味わうには最適な車両です!

 

現在、完成前からお問い合わせ頂いていたお客様と順に商談中ではございますが、お気軽にお問い合わせください!

 

ジル店長出勤!

6月最終土曜日、ジル店長出勤でした!

ジル店長「今日は暑くてパトロール行けん・・・Zzz・・・」

ということで足元で癒しを提供してくれました(^^)

入り口のリースは7月ver.に変わりました✨

今回はモコモコグリーン!O様いつもありがとうございます。

梅雨はどこ行った!?という感じのお天気が続いてますね。

クーラーGASチャージお忘れなく!

【販売車両】カニ目&ヘラルド実は親戚?!

 

販売車両のTriumph Herald CoupeとAustin Healey Sprite mk.1!

ヘラルドくんが久しぶりにショールームから出たタイミングで2台の排気量948ccが工場に!

 

カニ目くんのエンジンはいわゆるBMC社のAタイプエンジンで、皆様ご存知のとおり、後にミニにも採用された名機!

(外装オールペイントからの補器類取付作業中です!)

ヘラルドくんのエンジンはStandard Triumph社のSCエンジンというエンジンです!

両方とも違うメーカーによる設計のエンジンなのに同じ948という数字は不思議です!英国での当時の税制区分やインチを主とした英国なので948ccでキリのよい数字となるcc以外の単位で設計されたのか等調べましたが明確な答えは解らずでした、、

 

戦後のコンパクト・省エネの需要が高まる中で開発されたエンジンで、技術的な要因により偶然似た排気量となったようです!

 

実は両者とも803ccという排気量からスタートし、948ccへ進化したエンジンです。

それ以降も両者ともに排気量を拡大してA型エンジンは1275cc、SCエンジンは1493ccまで進化していきますが、同じ数字なのは948までです!

 

因みにSCエンジンは後にAustin Healey Spriteの子孫であるMG Midget 1500に採用されました!

こうしてみるとカニ目くんとヘラルドくんは遠い親戚のようで不思議な縁を感じます。

 

今ならAタイプの948とSCの948どちらも選べます!ぜひご来店ください!