2025.11.08

 

数年前のこの時期、

「1950〜60年代当時のリーフスプリングを探している」と一本のお電話が。

 

部品の問い合わせかと思いきや…

なんと、鍬や鎌などの農耕具を手づくりしている鍛冶職人さんでした!

 

お役に立てればと、

当時物のオースチンのリーフスプリングをお送りしたところ、

その御礼にと頂いたのがこの鍬です。

 

刃物の素材として、当時の英国鋼はとても優れているそうです。

やはり、1950年代に時速100マイルを超える市販車を作っていた時代の鋼は違うとのこと。

 

後年の車は技術や設計の進歩とともに、

コストや合理性を追求する中で「高品質」が「過剰品質」とされ、マージンが削られていったのかもしれません。

 

しかし、技術がまだ未熟だった時代だからこそ、マージンを取ったモノづくりがなされていて、(もちろん、造り手のこだわりやプライドもあったと思います)現代であれば過剰品質とされるマージン故に、クラシックカーは今もなお半世紀を超えて走り続けているのかも知れません!

 

津田さんの鍬も、きっと世代を超えて活躍し続けるはずですね!